リカツノマタ (仮称) [r009543-83339:18]

エゾバイ科 BUCCINIDAE
Fusolatirus rikae
Quality Grade Description
conditionHeight 26mm F++/+ 殻口下部にチップが少しあります。


Rosetta Remarks :

本種は、小型ながらも存在感のある深場性のツノマタ類です。生息域は水深150〜200メートル前後に及び、和歌山沖からフィリピン・ミンダナオ島近海まで、西太平洋の深海帯に点在して確認されています。

分類上はツノマタ類の系統に位置づけられ、細長く引き締まった殻形が特徴です。殻表には成長に伴う彫刻が明瞭に残り、深海という光の届かない環境で形成された構造美が観察できます。過度な装飾を持たず、機能性を優先した姿は、この環境に適応した結果と考えられます。

発見の舞台となったフィリピン・アリグアイ島周辺は、2000年代初頭に深海トロール調査が集中的に行われ、多数の新種や希少種が相次いで報告された海域です。貝類学においては、新知見が一気に集積した「発見の現場」として知られています。

本種が記載された2003年は、まさにその発見ラッシュの只中にあり、当時の研究熱と収集活動の高まりを象徴する存在といえます。当初はフィリピン固有と考えられていましたが、その後、日本の和歌山県沖や高知県沖の深海からも記録が得られました。

この分布の広がりは、西太平洋の深場に連続する生態系の存在を示唆しています。一つの殻が、海底でつながる広大な世界を語る――それが本種の最も印象的な魅力です。

📍 フィリピン ミンダナオ近海アリグアイ島 トロール150-200m深 2000年11月
🌍 Aliguay Island, near Mindanao, Philippines. Trawled 150-200m November 2000.
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Fusolatirus  rikaeFusolatirus  rikae
リカツノマタ (仮称) [r009543-83339:18]

販売価格 price: 500Yen

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