エーゲアオギセル (仮称) [r010605-83351:26]
キセルガイ科 CLAUSILIIDAE
Albinaria caerulea
Quality Grade Description
Height 13,16mm F++/+ 殻口少しチップがあります。
Remarks :
Height 13,16mm F++/+ 殻口少しチップがあります。
Remarks : エーゲ海に点在する島々の石灰岩斜面は、この貝にとって舞台装置です。種小名が示すとおり、青を思わせる印象を残しつつ、殻は細長い紡錘形を描きます。表面は比較的なめらかで、光沢のある白色を基調とし、不規則な褐色斑が現れる個体も観察されます。
乾燥が支配する地中海性気候に適応するため、殻は厚く、構造は堅牢です。夏の乾期には夏眠(aestivation)に入り、石灰岩の表面にエピフラムと呼ばれる強固な膜で密着します。水分の保持は生存の鍵であり、この行動は生理と形態が結びついた成果です。
本種が属する Albinaria 属は、ギリシャからトルコ西部にかけて、島や岩塊ごとに多様化を遂げてきました。限られた環境が選択圧となり、爆発的な種分化、すなわち適応放散が進行したのです。同じ海域でも、島を一つ隔てるだけで別種や亜種が成立する例は少なくありません。
2000年にサントリーニ島の石灰岩上で得られた本標本は、その地域性を端的に物語ります。地質と気候、そして進化が交差する地点に、この殻は存在しています。
小さな殻の中に刻まれたのは、島々が分けた時間と選択の履歴です。
📍 ギリシャ サントリーニ島 石灰岩の上 2000年
🌍 Santorini Island, Greece. On limestone. 2000.
🌍 Santorini Island, Greece. On limestone. 2000.
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