シャカトウダタミ 釈迦頭畳 [r003311-83360:3]
ニシキウズガイ科 TROCHIDAE
Diloma radula
Quality Grade Description
Breadth 6mm w/o,p F++ 綺麗な国産標本です。
Remarks :
Breadth 6mm w/o,p F++ 綺麗な国産標本です。
Remarks : 本種の呼称は、仏像の頭部造形に由来します。釈迦如来に代表される仏像には、身体的特徴として知られる三十二相があり、頭頂には一段高く盛り上がった肉髻が表現されます。さらに頭部全体は、右巻きに渦を描く巻貝状の螺髪で覆われています。
この貝の殻は、螺塔が鋭く尖らず、螺層全体が細かな顆粒で密に装飾されています。その立体感は、彫刻として表現された仏の頭部を思わせます。加えて、殻の輪郭は低く広がり、石を敷き詰めたような安定感をもつイシダタミ類の特徴を備えています。ここから「釈迦頭」と「畳」の語が組み合わされ、この名が生まれました。
分布は八丈島から奄美大島以南にかけて広がり、潮間帯の岩礁域に定着します。波と乾燥が交互に訪れる環境で、殻表の顆粒構造は摩耗に耐える役割を果たしてきました。沖縄本島北部・国頭村の岩礁海岸でも、その姿が確認されています。
平坦でありながら情報量の多い殻表は、進化の過程で選び取られた形態の記録です。人の信仰造形と自然史が偶然に重なったこの貝は、岩礁という過酷な舞台で磨かれた美を、今も確かに伝えています。
📍 沖縄県国頭村 潮間帯 1997年
🌍 Kunigami Village, Okinawa. Intertidal zone. 1997.
🌍 Kunigami Village, Okinawa. Intertidal zone. 1997.
View Specimen Images

