ウノアシ [a0002-83397:22]
ユキノカサガイ科 LOTTIIDAE
Patelloida saccharina lanx
Quality Grade Description
Length 37mm F+/++ 殻表に侵食痕が少しあります。
Remarks :
Length 37mm F+/++ 殻表に侵食痕が少しあります。
Remarks : 岩礁に張りつくその姿を正面から見ると、まるで海鳥の足跡を写し取ったかのようです。この独特な輪郭が、本種に与えられた名の由来です。南紀・串本町和深の海でも観察され、黒潮の影響を受ける沿岸環境がその生息を支えています。
北海道南部以南の潮間帯に広く分布し、波に洗われる岩礁域に定着します。Patelloida 属は、ツタノハ属 Patella に似た殻形をもつことから名づけられたグループです。本種の種小名 saccharina は「砂糖のような」という意味のラテン語に由来し、殻表に見られる微細な質感を思わせます。
殻色は灰白色から淡褐色まで幅があり、付着する岩質や周囲の環境によって微妙に変化します。外面は粗い粒状構造を備え、内面は白色で磁器のような光沢を帯びます。この内外の対比が、標本としての魅力をいっそう引き立てます。
潮が満ち引きする境界域で、岩の表面に生える藻類を削り取って摂食します。発達した足の筋肉は強靭で、外敵や乾燥の危険を察知すると、殻を岩に密着させて固定します。その吸着力は、波の衝撃にも耐えるための進化の成果です。
英名「Sacchaline limpet」は、近縁のリュウキュウウノアシを指す場合が多く、分類学的には注意を要します。地域により食用とされることもあり、人と海辺の生態系をつなぐ存在でもあります。
岩と一体化したかのようなこの小さな貝は、潮間帯という過酷な舞台で磨かれてきた生命のかたちです。足跡のような殻に、波と時間の記憶が刻まれています。
📍 和歌山県串本町和深
🌍 Wabuka, Kushimoto-cho, southern Wakayama.
🌍 Wabuka, Kushimoto-cho, southern Wakayama.
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ウノアシ
[a0002-83397:22]
販売価格 price: 200Yen
在庫数1

