カノコダカラ 鹿子宝 [cribrari-83406:51]

タカラガイ科 CYPRAEIDAE
Cribrarula cribraria
Quality Grade Description
conditionHeight 18,20mm F++ 綺麗な標本です。


Rosetta Remarks :

インド・太平洋の岩礁域。潮が引いたあとの礁原から浅い海中まで、この小さな宝は複雑なサンゴ礁の景観に身を置いています。

殻は端正な卵形。背面は豊かにふくらみ、腹面は平滑に整います。淡褐色から濃褐色の地に、白色の斑点が規則と不規則のあいだを行き交うように散在します。その姿は鹿の子模様を思わせ、和名の由来となりました。種小名 cribraria はラテン語の「cribrum(ふるい)」に由来し、「ふるいにかけたような点刻」を意味します。殻面に刻まれた斑紋の印象を、古典語が的確に言い当てています。

本種はインド・太平洋域に広く分布するタカラガイ類の一員です。同属の近縁種と比べても、斑点の密度や色調の変異が大きく、個体ごとの表情が際立ちます。同じ海域で得られた標本であっても、配色や斑の配置は二つとして同じものがありません。標本箱を開くたびに、新しい一面に出会う種です。

サンゴ礁という多様性の舞台で磨かれた殻模様は、保護色であると同時に進化の記録でもあります。小さな殻に刻まれた点の連なりは、熱帯の海が育んだ時間そのものと言えるでしょう。

📍 マレーシア サラワク州クチン近郊の浅海リーフ上 2013年
🌍 Near Kuching, Sarawak, Malaysia. Shallow water on reefs. 2013.
View Specimen Images
Cribrarula cribrariaCribrarula cribraria
カノコダカラ 鹿子宝 [cribrari-83406:51]

販売価格 price: 300Yen

売切 SOLD