ベラフバードギセル (仮称) [r008378-83407:26]
キセルガイ科 CLAUSILIIDAE
Neniatracta belahubbardi
Quality Grade Description
Height 22mm F++/+ 殻口少しチップがあります。
Remarks :
Height 22mm F++/+ 殻口少しチップがあります。
Remarks : アンデス東麓、ペルー・サンマルティン県タラポト周辺の湿潤な森林から知られる一種です。2007年に採集された個体は、その特異な殻形によって注目を集めました。本種は南米産キセルガイ類の系統に属し、細長い塔状の殻をもつグループの一員です。
外観は、いわゆるレイメンバギセルに似た基本構造を示しますが、全体にいっそう引き伸ばされた印象を与えます。殻は細く高く、各螺層は整然と積み重なり、縦方向への強調が際立ちます。殻口は比較的拡張し、オオグチギセル型に近い開口形をとります。開口部の輪郭は明瞭で、内部構造も発達しており、機能的適応の痕跡が読み取れます。
この細長い殻形は、落葉層や石灰質基盤の隙間を移動する生活様式と関係していると考えられます。アンデス山系東側は微地形と多様な植生が入り組む環境であり、こうした地形条件が殻形の分化を促した可能性があります。南米キセルガイ類の進化史においても、地域ごとの隔離が形態的多様化を生み出してきました。本種もまた、その分岐の一端を示す存在といえるでしょう。
分布はペルー国内に限られ、確認例は多くありません。流通量はきわめて少なく、標本として出会える機会も限られます。細身の殻が描く垂直線は、アンデスの稜線を思わせます。小さな殻の中に、南米内陸の地史と環境が刻まれているのです。
📍 ペルー サンマルティン県 タラポト 2007年
🌍 Tarapoto, Departamento de San Martin, Peru. 2007.
🌍 Tarapoto, Departamento de San Martin, Peru. 2007.
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