オネダカソデ [r007024-83409:32]

ハトムギソデガイ科 NEILONELLIDAE
Carinineilo carinifera
Quality Grade Description
conditionLength 15mm w/p F++ きれいな合弁個体です。


Rosetta Remarks :

紀伊半島から四国沖、さらに東シナ海へと連なる大陸棚斜面。水深100〜600メートルの細砂泥底に、本種は確かな存在感をもって分布します。高知県室戸岬沖、水深280〜420メートルから得られた1975年の標本は、その生息環境を具体的に物語る重要な記録です。

本種が属する Carinineilo という名は、新ラテン語で「竜骨(carina)を備えた二枚貝」を意味すると考えられています。そして種小名 carinifera は、ラテン語の carina(竜骨)と ferre(持つ)に由来し、「竜骨を持つもの」を表します。名の由来そのものが、殻の形態的特徴を端的に示しているのです。

殻表には明瞭な竜骨状の稜が走り、両殻の輪郭を引き締めます。この構造は単なる装飾ではありません。海底の堆積物に半ば埋もれて生活する二枚貝にとって、殻の剛性を高め、安定した姿勢を保つための機能的形質と考えられます。深海の圧力環境下で選択されてきた、合理的な造形です。

一条の竜骨は、この貝が歩んできた進化の軌跡を殻の上に刻んでいます。標本を手にすると、その稜線が深海の地形図のように感じられるでしょう。形と名が一致するこの一枚は、分類学と自然史が交差する好例です。

📍 高知県室戸岬沖 280-420m深 1975年代
🌍 Off Cape Muroto, Kochi. 280-420m deep in 1975's.
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Carinineilo cariniferaCarinineilo cariniferaCarinineilo carinifera
オネダカソデ [r007024-83409:32]

販売価格 price: 800Yen

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