シラタマザンショウ [r003209-83167:52]

リュウテンサザエ科 TURBINIDAE
Collonista amakusaensis
Quality Grade Description
conditionBreadth 4mm 前後 F+ 比較的良く保存された打ち上げ個体です。


Rosetta Remarks :

本標本は、和歌山県串本町・潮岬にて採集された打ち上げ個体です。
本種は紀伊半島から九州西岸にかけて分布し、潮間帯の礫や岩礁域に生息します。波が引いたあとの礫浜を丁寧に観察すると、その小さな姿に出会うことがあります。

本種が属する Collonista 属は、ラテン語の「小さな円柱」を語源とすると考えられています。整った殻形が、簡潔な円柱の造形を思わせるためでしょう。種小名 amakusaensis は天草に由来します。地名を刻んだ学名は、その貝が歩んだ研究史の痕跡でもあります。

殻は小型で、丸みを帯びた円錐形。表面は滑らかで光沢があり、白色から淡いクリーム色を基調とします。個体によっては控えめな模様が現れます。整った螺塔は均衡が取れ、真珠の粒を思わせる質感を持ちます。手のひらに載せると、その完成度の高さに驚かされます。

潮間帯から浅海の岩礁域、海藻が繁茂する環境を生活の場とします。岩や海藻の表面を移動し、付着藻類や有機物を摂取します。小規模な個体群を形成することがあり、繁殖期にはゼラチン質の卵塊を産み付けます。潮だまりの生態系を支える、確かな一員です。

派手さはありません。しかし、礫の隙間に息づくこの小さな巻貝は、日本沿岸の多様な自然史を静かに物語ります。標本として向き合うとき、私たちは潮間帯という変化の激しい舞台で生きる、精緻な適応のかたちを見ることになるのです。

📍 和歌山県串本町潮岬 打ち上げ
🌍 Cape Shiono, Kushimoto, Wakayama. Washed ashore.
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Collonista  amakusaensisCollonista  amakusaensis
シラタマザンショウ [r003209-83167:52]

販売価格 price: 300Yen

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